再開発事業では、デベロッパーが事業者、あるいは事業者である再開発組合の組合員の場合もありますし、参加組合員として参画しているケース、組合から事業協力者として指定されているケースもあります。いずれのケースでも、再開発事業においては、一定の知見を有するデベロッパーの支援は必要であると考えられています。
このサイトで取り上げている再開発事業でも、各事業において、いろいろなデベロッパーが関わっています。
| プロジェクト | 完了 | 施行者/事業者 | 事業協力者 |
| 白金一丁目東部北地区第一種市街地再開発事業 | 2023年2月 | 白金一丁目東部北地区市街地再開発組合(参加組合員:東京建物、長谷工不動産、住友不動産、野村不動産、三井不動産レジデンシャル) | 長谷工コーポレーション |
| PMO 高輪 | 2024年度 | 野村不動産 | ー |
| 田町駅前建替プロジェクト | 2024年度 | 中央日本土地建物 | ー |
| 三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業 | 2025年度 | 三田三・四丁目地区市街地再開発組合(参加組合員:住友不動産) | 住友不動産 |
| 高輪ゲートウェイシティ (仮称) | 2025年3月 | JR東日本 | ー |
| カナルサイド高浜 | 2025年10月 | 東京都港区 | ー |
| (仮称)品川駅⻄⼝地区A地区新築計画 | 2026年度 | 京浜急⾏電鉄/トヨタ自動車 | ー |
| (仮称)高輪三丁目品川駅前地区(品川駅西口地区C地区)第一種市街地再開発事業 | 2027年度 | 高輪三丁目品川駅前地区市街地再開発準備組合 | 三井不動産、三井不動産レジデンシャル、野村不動産、東京建物、大成建設 |
| 泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業 | 2028年度 | 東急不動産、京浜急行電鉄(特定建築者) | ー |
| 白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業 | 2028年度 | 白金一丁目西部中地区市街地再開発組合(参加組合員:東急不動産、三井不動産レジデンシャル、大成建設、大成有楽不動産、日本郵政不動産) | ー |
| 三田五丁目西地区市街地再開発事業 | 2029年度 | 三田五丁目西地区市街地再開発準備組合 | 住友不動産 |
| 品川駅北周辺地区第⼀種市街地再開発事業 | 2029年度 | 品川駅北周辺地区市街地再開発準備組合 | JR東日本、日鉄興和不動産 |
| 東京工業大学田町キャンパス土地活用事業 | 2030 年 | NTT都市開発・鹿島・JR東日本・東急不動産グループ(事業予定者) | ー |
| 東京大学白金台キャンパスにおける土地有効活用 | 未定 | 三井不動産、三井不動産レジデンシャル | ー |
| 森トラストによる品川・三田エリアでの大規模再開発 | 未定 | 森トラスト(未発表) | ー |
こうしてみると、今のところ、三菱地所、森ビルの参画がありません。三菱地所は、いわゆる大丸有(大手町、丸の内、有楽町)、森ビルは、一連のヒルズプロジェクト(麻布台、虎ノ門)と六本木五丁目プロジェクトに注力しているためかなと思ったりします。
東京では、広域での再開発が進められています。三菱地所が主導する大丸有エリア、森ビルが主導するヒルズプロジェクトは、虎ノ門から麻布台を経て、六本木まで、渋谷駅周辺は、東急が主導しています。では、高輪周辺再開発はというと、やはりJR東日本なんだと思いますが、正直なところ若干の不安感は拭えません。頑張って欲しいところです。

ちなみに必ずしも東急と東急不動産が足並みを揃えて事業に取り組むわけではないようなので、先月発表されたJR東日本と東急不動産の提携が高輪周辺再開発に与える影響もあるのではないかと思ってしまいます。(提携内容には高輪周辺再開発には全く触れていませんが。)
そうは言っても、西武リアルティソリューションズも京浜急行電鉄もいるので、まだまだいろんなことが起こりそうで、楽しみです。