京急とJR東日本が京急品川駅の駅ビルを共同開発?:品川駅街区地区

更新日:

港区のホームページで、(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画(仮称)品川駅街区地区 南街区新築計画の環境影響調査計画書が公開されました。

北街区は、京急品川駅の駅上、京急第10ビルの跡地に建設されるのですが、JR東日本が、南街区は、JR東日本の電留線の跡地に建設されるのに京急が事業主になります。いろいろと想像させられて面白いです。今後の詳細情報が楽しみです。

2023年8月2日

早速、追加情報が出てきました。8月2日付けの日刊建設工業新聞によれば、北街区の基本設計をJR東日本建築設計日本設計日建設計JV、南街区を日建設計が担当していることが分かったそうです。

昨日の投稿で書きましたが、北街区は、京急品川駅の駅上になると思われるのですが、JR東日本建築設計が加わるそうです。やはりJRの品川駅北口駅改良・駅ビル整備と接続する部分を担当するのでしょうか。ただ、北口の駅ビルの設計者は、建築のお知らせ看板では、JR東日本建築設計ではなく、JR東日本になっています。変更になったのか、JR東日本建築設計が下請けで入ったりするでしょうか。

さらにTAKANAWA GATEWAY CITYの6街区も接続することが予想されるので、環状4号線の南側がどうなるのかとても楽しみです。各開発地区の親和性がとれた、一体計画のような出来上がりを期待してしまいます。

2023年8月1日

7月31日付けの日刊建設工業新聞によれば、品川駅街区地区に関する情報が一部明らかになりました。内容はこちらを参照ください。

2023年7月31日付け日刊建設工業新聞より引用

敢えて北街区と南街区と分けており、北街区は、京急品川駅の駅上、南街区はJR品川駅の駅上になると思われるます。なので、一義的には、北街区は京急、南街区はJRが、それぞれ主導するのではないかと思われます。一方で、北街区は、JRの品川駅北口駅改良・駅ビル整備につながることになります。また、南街区は、京急の商業施設である旧ウイング高輪EASTの跡地の開発です。さらに、北街区、南街区を通じて、地上化した京急線の線路上になります。したがって、街区全体の開発が、JRと京急が密に連携したものになるのではないかと思います。今後、詳細情報がオープンになれば、それぞれの役割分担も明らかになると思われるので、その辺りも楽しみです。

2022年10月26日

東京都は、10月14日に開かれた東京圏国家戦略特別区域会議において「品川駅街区地区」を都市再生プロジェクトとして追加しました。事業の主体は、京浜急行とJR東日本となっています。

品川駅より南(北品川より)では、京急の線路は全体的に東(JR)側に移動し、JRの電留線跡を活用しますが、その全てを使う訳ではありません。また、線路が移動することにより、現在の線路位置にもスペースができます。この使用しない電留線跡と京急の線路跡および線路の上空が、品川駅街区となると思われます。完成すると南側の出口は八ツ山橋当たりになる可能性もあります。

中央の建物が、以前ウイング高輪EASTがあった辺りと思われます。
京急グループ会社要覧 2022-2023より引用

また、京急の品川駅は北側に移動し、JRの駅舎と京急第10ビルの跡地を利用します。おそらくは京急品川駅の上空も品川駅街区として開発されるものと思われます。

気になるのは、JR東日本と京急がそれぞれ別に街区の開発を行うのか、共同して行うのかです。基本的には京急の駅ビルとしての側面が強いのではと思いますが、JRとしても土地(電流線跡および駅舎跡地)を提供する限りは、一定の存在感を示したいのではと思います。

ちなみにですが、ちょっと離れた位置にある高輪泉岳寺駅前ビルが、2022年3月に京急からJR東日本(JEBL)に譲渡されているようなのですが、本件とも関係があるのではと勘繰ってしまします。

更にですが、北側(泉岳寺方面)も、京急の線路上を活用し、高輪ゲートウェイシティの区域5、6とも連携する可能性もあるかと思います。京急の管理する京急第5ビル、京急第2ビル、高輪エンパイヤビル、京急第6ビル、および移転前の旧品川バスターミナルの跡地と合わせた開発もありうるかと思われます。

いずれにしろ、どういった形で開発が進むかは、近々明らかになると思います。発表が楽しみです。

WordPress.com Blog.