(仮称)京品 WALKWAY 実現に向けて

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以前から言及しています巨大歩行者専用道路ネットワークですが、その北側の一角を担うTokyo Sky Corridorの前身である東京高速道路(KK 線)が4月5日の20時に廃止されることが決まりました。廃止後、Tokyo Sky Corridorの全区間の整備完了の目標時期は、2030 年代から2040 年代とされています。部分的に順次開放されていくようですが、全面開通は、かなり先になりそうです。

KK線再生プロジェクト ウェブサイトから転用

歩行者専用道路ネットワークを勝手に、京品WALKWAYと名付て、実現に向け、今後もしつこく言及していきたいと思います。ちなみにギネスブックによると世界で最も長いWalkwayは、米国にあるBAYSHORE BOULEVARDで、その長さは、7.2kmです。この記録では、中断のないWalkwayということのようなので、(仮称)京品WALKWAYが、この記録を書き換える可能性もあるのではと思います。

改めてルートと実現にあたっての課題を確認していきたいと思います。

北端となるであろうKK線の新京橋出口付近から汐留の手前、蓬莱橋交差点まで、銀座の北、西、南の端をなぞる様に上述のTokyo Sky Corridorが通ります。Tokyo Sky Corridorの南端からは、蓬莱橋歩道橋に接続するのは、それほど難しくなさそうです。

蓬莱橋歩道橋は、汐留シオサイトのさざなみの道に接続しており、さざなみの道から環状2号線を跨ぐ汐留駅前歩道橋を経て、ペデストリアンデッキが続き、東京ツインパークスの手前で、地上レベルの歩道になります。イタリア公園を抜け、アクティの前で、デッキレベルまで上がり、そこから竹芝通りまでデッキは続きます。汐留シオサイトのデッキレベルは、店舗も少なく、週末は寂しい状況が続いています。(仮称)京品WALKWAYの一部として、改めて盛り上げる工夫があってもいいのではと、勝手に思っています。

旧芝離宮恩賜庭園前交差点からは地上レベルでBLUE FRONT SHIBAURAのGREEN WALKに接続します。GREEN WALKについては、以前の投稿で報告しています。GREEN WALKは、旧芝離宮恩賜庭園前交差点方面が開放前ですが、間違いなく汐留シオサイトのデッキと接続することになると思います。ここではデッキレベルと地上レベルを折り返し階段で結ぶことになりそうです。上述のギネスブックにおける「中断のない」の中断に、折り返し階段階段があたるかどうかは分かりませんが、当たりそうな気もします。(シオサイト内の階段は、見通しの良い直階段です。)

最も問題なのが、GREEN WALKの南端から田町駅までです。GREEN WALKは、シーバンスの手前までとなります。ここから田町駅まで、現時点では歩行者用道路の計画がありません。可能性がありそうなのが、旧大汐線跡地です。GREEN WALKも旧大汐線の跡地を利用していますので、延長する形で何とかなればと思いますが、芝浦一丁目の南東でJR東日本が再開発でもしない限り難しいでしょうね。

GREEN WALK南端から旧大汐線跡地を臨む 2025年3月9日 撮影
田町駅東口から旧大汐線跡地を臨む 2025年3月9日 撮影

田町駅の東口では、都市再生特別地区都市計画が進んでいます。こちらでは、田町駅のデッキからミタマチテラスグランパークまで接続することが計画されています。残念ながらミタマチテラスから札の辻歩道橋までデッキレベルで接続することはなさそうです。一方で、グランパークは、札の辻橋の歩道に接続していますし、新しい札の辻歩道橋は札の辻橋の歩道と接続する予定なので、結果、札の辻歩道橋まで繋がることになると思われます。

札の辻歩道橋とTAKANAWA GATEWAY CITYを結ぶデッキは、森トラストによる品川・三田エリアでの大規模再開発に期待するところです。

TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCEMoN TakanawaLINKPILLAR 2LINKPILLAR 1 までは歩行者用道路が確保されます。またその先も、高輪側では、TAKANAWA GATEWAY CITYの区域5、6、品川駅街区地区の北街区南街区を経ての八ツ山橋の袂まで繋がる可能性は高いです。京橋から八ツ山橋まで8kmの歩行者専用道路ネットワークが構築の可能性は、それなりにありそうです。

また、もう一つのルートとしては、LINKPILLAR 1 から高輪ゲートウェイ駅東側連絡通路を通り芝浦中央公園へ抜けるというものもあります。この場合、芝浦中央公園から品川駅の港南口までは、まだまだ未定ではありますが、NTTによる港南エリアの再開発が進むとつながる可能性があると思います。

品川駅の港南口からは、品川グランドコモンズのスカイウェイを経由して八ツ山橋歩道橋に接続できます。八ツ山橋歩道橋に接続することの意味は、実は結構大きいです。

八ツ山橋歩道橋に接続すると(仮称)京品WALKWAYは、さらに長くなる可能性があります。品川浦周辺地区再開発が仮に進むとするとWALKWAYは、北品川駅まで繋がる可能性があり、そこから、例えば京急線の高架下等を利用し、目黒川まで辿り着くと、目黒川沿いの緑道に繋がり、そこから東海道線の脇の道路を抜け、OIMACHI TRACKSまでたどり着ける可能性が出てきます。もちろん京急線の高架下を歩行者用通路として使える可能性はかなり低いでしょうし、途中、黒門横丁や、山手通りと交差します。目黒川沿いの緑道も国道15号線、要津橋と交差しますし、東海道線の脇の道路も一部は自動車用道路となっています。なのであくまでも多少でも可能性がある話としてですが、京橋から大井町まで全長10kmの歩行者専用道路ネットワークを期待してしまいます。