ミネベアミツミ東京本部ビルの譲渡先を予想

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ミネベアミツミ東京本部ビルの譲渡が決まったことは、「【妄想】ミネベアミツミ東京本部ビルの譲渡先と三田台公園とNTTデータ三田ビルの一体再開発」でご紹介しました。また、この妄想では、譲渡先と周辺との一体となった再開発について記載しています。

今年の3月31日には、引渡しも行われ、4月には譲渡先も明らかになると思われます。この直前のタイミングで、改めて譲渡先を予想してみたいと思います。

まず、本命は、JR東日本ビルディング(JEBL)です。近年、JEBLは、高輪二丁目、三田三丁目で複数のビルを取得しています。

  • 2018年 オーク高輪第二ビル取得(現 高輪JEBL)
  • 2020年6月 ニキグラスビルディング取得(現 三田JEBL)
  • 2022年3月 高輪泉岳寺駅前ビル取得

これらの投資は、高輪ゲートウェイシティとの相乗効果を睨み、将来、この地域での再開発を主導するための準備と考えられます。であれば、ミネベアミツミ東京本部ビルは、是非とも押さえておきたい物件なのではと思われます。

対抗は、やはりNTTアーバンソリューションズグループです。NTTデータ三田ビルとの一体再開発については、以前の投稿を参照していただければと思います。NTTグループは、NTT品川TWINS及びその周辺(アレア品川品川シーズンテラス、NTTドコモ品川ビル)、札の辻橋のたもとのグランパーク等、この地域での投資も多く、特に品川TWINSは更新再開発の可能性もあるのではと思うので、その場合には、その期間中の代替オフィスとしての活用なども含め、ミネベアミツミ東京本部ビルは取得しておきたいと考えるのではと思われます。

泉岳寺駅との関連からすると京急電鉄も候補となり得るかと思いますが、京急電鉄の最近の動きとしては、高輪泉岳寺駅前ビルのJEBLへの売却、京急EXイン品川・泉岳寺駅前の閉館とどちらかといえば、品川駅西口地区品川駅街区地区と品川駅周辺にシフトしているような気がします。そう考えるとあえてミネベアミツミ東京本部ビルへの投資はないのではと思われます。

ちなみに京急EXイン品川・泉岳寺駅前のあとは、スマイルホテル品川泉岳寺駅前が開業しています。

2023年2月11日撮影

穴馬は、住友不動産です。三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業以外にも、泉岳寺周辺地区へ事業協力など、かなり積極的にこの地域での投資機会を探っているように思えますので、ミネベアミツミ東京本部ビルへの投資は十分にあり得るのではないかと思います。

大穴には、三井不動産を挙げておきます。ミネベアミツミの東京本部ビルは、2012年8月に、ミネベア(当時)が、三田M-SQUAREを三井不動産から取得したものなので、三井不動産が買い戻す可能性もあるのではと思います。

もちろんデベロッパー以外の企業が、自社ビル等に使用するために購入する可能性もありますが、あえて譲渡先を非公開としていることから、デベロッパーの可能性が高く、その場合には、デベロッパーの中でも、上記の4社の可能性が高いのではと考えます。

いずれにしろ、4月になれば、明らかになると思われますので、それまで、いろいろな妄想を楽しみたいと思います。