【速報】札の辻歩道橋の架け替えと【妄想】京橋から八つ山橋まで繫がる巨大歩行者ネットワークの構築

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札の辻歩道橋の架け替え工事が始まったようです。未だ正式な発表はないようですが、港区の区議会議員さんが案内をされています。工期は2022年12月から2024年6月までと一年半を予定しているそうです。札の辻交差点の北側で三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業のデッキと接続、東側では、札の辻スクエア、バンダイナムコ未来研究所に接続するようです。

札の辻歩道橋 バックに見えるのは、札の辻スクエア、バンダイナムコ未来研究所
2022年10月2日撮影
三田三・四丁目 地区第一種市街地 再開発事業の接続部
2023年1月21日撮影
札の辻スクエアの接続部
2023年1月15日撮影

架け替わった新しい歩道橋は、札の辻スクエアを経由して田町までデッキで接続する予定です。田町までのデッキを含めた新しい歩道橋は、京橋から八つ山橋まで繫がる巨大歩行者ネットワークの一部となる可能性があります。

地理院地図より作成

このサイトでは取り上げていませんが、東京高速道路をTokyo Sky Corridorとして、京橋から汐留までの約2kmを歩行者系ネットワークとして再生する計画があります。

東京都高速道路株式会社 ウェブサイトより引用

Tokyo Sky Corridorは、南端の汐留でシオサイトのペデストリアンデッキ(既設)と接続することが検討されています。

汐留シオサイト ウェブサイトより

汐留シオサイトのペデストリアンデッキは、浜松町駅周辺の歩行者ネットワークに接続し現在S棟の工事が進む芝浦プロジェクトまで歩行者専用の道路で繋がります。

浜松町駅エリアの整備計画についてより引用

一方で、田町駅の西口では、みなとパーク芝浦からJR田町駅までペデストリアンデッキが整備されています。

港区ウェブサイトから引用

JR田町駅の自由通路を経由し、西口に出るとそこからは前述の通りデッキが新札の辻歩道橋に繋がる予定です。

新歩道橋のすぐ南では、森トラストが保有するビル3棟の一体再開発を計画していますが、こちらと歩道橋が接続する可能性は高いのではと考えます。また、南側では、高輪ゲートウェイシティ 住宅棟とも接続するのではないかと思われます。

森トラスト 中期経営計画サイトより引用

住宅棟から文化創造棟複合棟Ⅱ複合棟 Ⅰ までは歩行者通路が繋がる予定です。複合棟 I から先は今後計画が発表される区域5及び6、品川駅北口品川駅街区を経由することで八つ山橋辺りまで歩行者ネットワークが繋がることが予定されています。品川駅街区が八つ山橋側に出口を設けない場合には、品川駅から自由通路経由して、品川グランドコモンズのスカイウェイ経由で八つ山橋に出ることが可能です。

港区「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」より引用

したがって、ネットワーク完成のためには、芝浦プロジェクトとみなとパーク芝浦の間が最大の課題となります。現時点ではこの二点を繋ぐ歩行者ネットワークの計画は見当たりません。芝浦プロジェクトの南側シーバンスまで、反対側ではみなとパークの東、森永製菓芝浦ビル現在建替工事中)までは、可能性があるのではないかと思いますが、その先は現時点では見込み薄です。距離にして900m程度かと思います。全長およそ8kmになる京橋から八つ山橋までを繫ぐ巨大歩行者ネットワークの完成のため、協力してくれる奇特な事業者が現れること祈っています。